素晴らしい本。臨床に役立ちます。

『文献と暗記によって創造力はなくなる。…記憶術みたいにしてくっつけた知識は、必ず連想の滑らかさや自在性を損なうの。…自分の脳に見合った程度の勉強がいいの。p41』

→なかなか覚えがよくない私はこれをみて、創造力はそのおかげで保たれているのだなぁといのちの弾力を感じました。

『言語の世界にバッチリ入ってしまうと、非言語的な雰囲気の世界がとれなくなる。連想できなくなる。電子カルテを使うと、自身の臨床能力が落ちる…p45』

→電カル、普通に使っています。。後で出てきますが神田橋先生のように3行でまとめようと思いました。

『土居健郎先生が…「君は誰に対しても、いつもそんなにきびしいの?」とかね。そんな風に言われると、みんな参ってしまって…あれこれと論じていた構図のネタがパッとわかるの。p61』

→このリフレーミングは見事です。優れた先生はリフレーミングが秀逸なんでしょうね。とても勉強になります。

『理論家で論ずる人は…軽やかっていうか、まあ気楽なもんだっていうような感じです…あまり哀しみも喜びもないような、なんていうか、楽しい玩具箱の中で遊んでいる子供のような感じ…だけど本物は爽やかな魅力がある、そういう人は少ないね。p63』

→村上ファンドの村上さんがまさにそんな感じという例が出てきました。理論家の人についての雰囲氣について考えたことがなかったので面白いなと思いました。視点を導入できる話はとてもありがたいです。

『電子カルテ打ち込んでいる時と、患者みてる時とでは、フィルターを付け替えなきゃいかんから、脳がくたびれるでしょ、…ボクはどうしてるかっていったら…カルテ…三行しか書かん。p69』

→前にも出てきたように私もそうしようと思いました。カルテの書き方も変えるし、問診の方法も変えよう、そしてなにより指導をやめようと思った今日この頃です。指導じゃなくて提案止まりにしようと。これはその人その人の魂や成長を信頼するという意味です。

『五感が働いていない人を見たら、できるだけプリミティブな部分を活用するようにするのがいい。…こちらが「いい子いい子」して、「先生の頭にもいい子いい子してよ」…p77』

→できない病など言語で埋め尽くされて行き詰まっているように見える時、有効かもしれません。越智先生のワークではお互い抱きしめて「生まれてきてくれてありがとう」というのがありますが、そういうことなんだな。いい子いい子ごっこは楽しそう。子どもさんとやってみたいな。

『察することが大事なの。p81』

→どんな治療者であれ、そして治療者でなしにしてもこのことは大切かもしれません。察していこう。

『「話したくないことは、話さなくてもいいんですよ」というのは、…上下関係を作る最高の方法です…「話したくないことを話してはいけません」って言うんです…話したくない気持ち、それがしばしば大切なんです。p82,83』

→あ、口ごもってる方に普通に使ってました。。あれで知らず知らずに上下関係ができていたんだな。。話したくないことを話してはいけませんに今日から訂正します。勉強になるなぁ。

『焼酎の次にいいのはウイスキーです、ブランデーもいいです。…やっぱり芋焼酎がいちばんよいです。p97』

→風呂に入れるお酒です。風呂の中に入れると邪氣が出やすくなるのはトップは芋焼酎ではないかということらしいです。これをするとお酒を飲んでる方は量が半分くらいになるようです。生体がお酒を飲む目的の一つには邪氣払いもあるようなので。ちなみに私は一滴も飲みませんが、家にあったウォッカを最近入れています。なんとなくさっぱりするかも。

『リストカットする人に、毎日肘から手首までアルコールを塗るようにさせますと、拭いた瞬間に手首の邪気がスーッと消えます。…邪気は足首にいちばん溜まります。p98,99』

→手首に邪氣がたまり、リストカットをしているのではということで、アルコール消毒で減るのではないかと。試してみて副作用はあまりなさそうで良いと思います。足首にいちばん邪氣が溜まる、たしかに足首に汚れが溜まりやすいと感じていましたが、それとリンクしているのか。

『五感トレーニングに最高なものは、料理です。…やっぱりだいじなことは、くりかえし味を見ることです。p103』

→素敵。私も積極的に料理をしようと思いました。五感、生かしていきたい。

『発信する言葉を、細やかに細やかに使うという練習をすることによって、聴き取りの能力が、細やかになってきます。p107』

→数聞かなくても、発信さえトレーニングすればよいという朗報。

『方言…それを時々復活させて見ることによって、自分の中で忘れていた幼い日の心身の動きが確認できますから、…時々思い出して心身を活性化してください。p117』

→なるほど、使えそうです!

『子育てをする人たちぜひ、…あやとりをして下さい。…対話はダメですよ。対話をしたら、ろくなことはないです。p127』

→御子の準備が整い次第やりたいなと思います。親子間の対話は遠ざけるように書いています。対話というのは距離が遠い人間関係を理解するためにあるということなんだろうか。

『「感想は?」とか言ったら、言わないから「うん、それを言わないのがいいんだ」とか言って、「言わなくて分かってる方が、ずっといいのよ」とか言ってあげる。なんでもいいようにいいように言うわけです。p130』

→なんでもプラスのフィードバック。勉強になります。

『知識をたくさん持っている人は、知的とは言えんのよね。…疑問をたくさんもっている人は、知的な人なのよ。p150』

→なるほどです。疑問をたくさん持っている人、真っ先に宇宙一の夫が浮かんできました。知的な人と再確認。

明日の臨床にも、明日の生活にも生かせそうです。

読書も程々にして僕と遊んでくださいよ!

本当にそうですね。。

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