安保徹の免疫学講義を読みました!

目から鱗です!

『発熱はどうして起こるのかというと、ウイルスと戦うための抗体を産生するためには、代謝を亢進させないとタンパク質が作れないからです。タンパク質合成は温度依存性で代謝亢進によって上昇するので、発熱が必要です。…私たちの身体はこのような免疫反応を起こして戦うので、クスリで代謝を止めれば治るのが遅れてしまいます。WHOで統計をとったら、この免疫反応が起こる風邪の場合は、ひいてから治るまでかかる日数は、平均に2.5日です。しかし風邪薬を飲んだ時は4日まで延びるという報告があります。p9』

→そう思うと風邪薬、乱用してますね。私もなるべく処方しないように、処方するときは漢方薬をと思っておりますが、施設の看護師さんとかに頼まれるとなかなか断れないものです。。そこから変えていければ医療改革になるからいいのでしょうね!

『加齢現象も免疫と関係しています。自己免疫疾患を起こすような抗体を自己抗体といって、自分の核やDNA、RNA、ミトコンドリアなどに抗体ができるのですが、驚いたことに90歳、100 歳になると健康な人でもみんな自己抗体が病気の人と同じくらいのレベルであるのです。では、ど うして年取った人が自己免疫疾患にならないかというと、むしろ老人では、いろいろな老化した異常細胞、ガン化した異常細胞を排除することに自己抗体がプラスに働いているからです。つまり、ほどよく自己抗体が出た人が、病気にならず長生きするということです。 p13』

→えー!体ってこんなに不思議だったんだ!加齢も自己抗体が。。

『私たちが、夜更かししたり徹夜のバイトをして疲れたりすると、顔色が悪くなり、血流も悪くなって低体温になります。すると、エネルギーを使い、ナトリウムを出して膜電位を維持できなくなり、くっついてしまうのです。ですから、血液がいわゆるドロドロになるのは、反発するエネルギーがなくなるからです。では、私たちの身体の細胞はなぜくっついているのでしよう。反発するカよりももっと強い接着分子(具体的にはカドへリン1というタンパク質)を使ってくつつけているからです。その接着分子の1つが、免疫グロプリン遺伝子スーパーファミリーです。

だんだん謎が見えてきましたね。細胞と細胞は接着分子でくつついていますが、そこにいろいろな異物が入ると、今度はフリーの白血球であるリンパ球がそれを攻撃して死滅させます。p17 』

→膜電位か…

大食いすると『処理するマクロファージもすごく苦しく、この苦しみは炎症とよく似ています。 炎症を起こすと、 熱を持ったり、 腫れたり、 痛んだりして苦しいです。 怪我しても、 火傷しても、 感染を起こしても、 すごく化膿して腫れて苦しい。 まして全身性の炎症、 血管炎などが起こったら大変苦しいです。過食の苦しみは、そのような炎症が起こったときと同じで、炎症物質の1っとして、炎症性サイトカインが出るのです。ですから、ガンの末期や病気の末期に栄養を入れると患者さんはみんな苦しんでしまうのです。マクロファージの過食による炎症性サイトカインです。
私たち人間は、死ぬとき食べるのを止めて死ぬと安らかに死ねます。昔から聖人といわれた多くの人は、死期を悟ったら数日食を絶って死んでいるのです。しかし今の医療はやたらと点滴したり、中心静脈栄養を入れたり、胃瘻を作ったりして管をつけています。ですから、すごく死の苦しみを味わって死んでいるのです。やはり私たちも病気になって食欲を失ったら、マクロファージが免疫系に専念するための栄養処理からの解放について考えないといけません。 風邪で高熱を出したときは、食欲が落ちます。これはマクロファージが免疫系に専念するための身体の反応なのです。栄養処理にばかりマクロファージを使ったら病気が治せません。今の医療で病気が治らないのは、結局、栄養を入れるから なのです。 野生の動物もみんな食を断って病気を治します。 そういう考え方が大切なのは、 マクロファー ジが栄養処理をしているからなのです 。p27』

→食べ過ぎはマクロファージを過酷に使うから炎症に似ているんですね。。面白い!死ぬ時は絶食、是非試してみたいです。あ、その前に不食になっているか。

『逆に、 顆粒球が増えすぎた場合は、 いろいろな感染症を起こしたり病気になったりします。顆粒球は常在菌と反応して炎症反応を起こすので、無理をすると歯周病や痔などの病気になります。また受験の子供や若い人が、潰瘍性大腸炎になります。突発性難聴では顆粒球が増えすぎて、内耳 が破壊されます。 顆粒球は活性酸素を出して細菌をやつつけるのですが、あまり増えすぎると、自分の組織も壊してしまうのです。ですから、夫婦仲が悪くて頻繁にけんかしているとか、仕事をし過ぎていると突発性難聴になります。 組織破壊は交感神経緊張の世界です。 それに対して、 副交感神経優位は長生きの世界です。 しかし、 … 肥満の極限は、 副交感神経優位から交感神経緊張に傾いて、 病気になるのです。ですから食べて太っている最中は大丈夫ですが、 息が切れたら要注意です。
リンパ球が45 %を越すようになると、過敏になってきます。ハウスダストや、子供たちが布団の上で遊んで綿ごみがたつと、ゼイゼイしてきたり、 発疹が出てきたりします。 気管支喘息やアトピー性皮膚炎は、 昔と違って今の子供たちにすごく多いです。 これは過敏の世界、 リンパ球過剰によるアレルギーの病気です。 p28,29』

→つまり緊張しっぱなしになると交感神経が優位になり、突発性難聴や歯周病、痔、潰瘍性大腸炎なとの組織破壊の病気になり、ゆるみすぎると副交感神経優位となりアレルギーになるということですかね。面白い!

『一番多いストレスは夜更かしです。p81』

→シンプルなストレス!

『実際、 重症筋無力症の患者に 「発症する前 に何をしたか」 と聞くと、 たいてい、 家庭内のつらい問題や夜のバイトをしていたなど独特の生き方をしているのが分かり ます。 夜更かしをすると重力に逆らうことになります。 結局重力対応のストレスが原因なのです。 立っていると疲れますが、座っていると楽なので、重力がストレスであることに気がつかないのです。新幹線で新潟から東京まで2時間立っているのは容易ではありません。階段を登るとか山登りをするとすぐ疲れます。 私たちが最も体力を使うのは重力対応です。 ですから、 病気の第1原因は重力です。 身体の疲れでもっともストレスになるのは重力なので、 夜のバイトは危険です。 精神的なストレスと重力がすごく免疫系を傷つけるのです。p143』

→病気の第一原因は重力!また病気の一番の原因は〜の手法が出ました!重力ですよ!夜中のバイトをやって元気な人は逆に人間の可能性を感じます。

2に続きます。

この写真は免疫力が低下してもその辺で血を吐くなという看板ではありません。

噛みタバコのポイ捨てはやめましょうという看板みたいです。

これはどこの国の写真か…また思い出せませんがインドネシアあたりかもしれません。

 
 
 
 

 
 
 
  

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