92歳!

料理家の大家、辰巳芳子さんです。

一度お目にかかってみたいと思っておりました。

はじめに登場するや否や、凄いオーラでした。

空気感というか存在感というか、丁寧に命を生かしている方のオーラです。

そして声も美しく、ずっと聞いていたいと思わせるパワー。命を生かす音です。

途中退席したのですが、おっしゃっていたこと、のまとめです。
生きていきやすい食事をすること。

生きていきやすい食事とは適応力や感能力を育てる食事。

大切なことは選別することとその選別眼。確かな生産者を見つけたらとても大切にする。

食べることは呼吸と同じ命の仕組み。

食べ物がどうすれば美味しくなるかというのは例えば菜っ葉が求めているような触りかたをする。

菜っ葉などを冷蔵庫に入れる前に綺麗に洗って乾燥しないように1時間くらい水を飲ませる。それから押し洗い。軸と葉に分ける。菜っ葉の機嫌をうかがう。

具体的な場に乗せることができないと大切に(愛を表現)できない。

塩を和らげるためにヨーロッパは油を使う。日本は発酵調味料なので塩を和らげるための油を使う必要がない。

出汁をひくことはめんどくさいというより億劫になってやらない人が多い。何故か?

日本の子供に足らないこと。煮干しを飲ませ、食べさせること。適応の感能力を育てる。

私は生命そのものののぞみに答えて生きている。生命の声をきくこと。生命そのものと向き合う。

1日のはじめ、おわりに神仏にありがとうという。それなしに生命を全うできない。

自分の意識を宇宙の一部として意識すること。これは訓練によってできる。

(炒り玄米)米を慌てさせるように炒る。割と強めで。フッフッフッと。

(スープ)トマトが気づいたら自分が液体になっていたという位の火加減で煮る。
以上が先に聞き取った珠玉の言葉集です。

言葉の使い方、重みがあります。生命と向き合ってる方はみんなそんな風な気がします。

また1つ人間の無限の可能性を見せていただきました。

ありがたい。

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