産業医更新の講習会で山本晴義先生の講義を聞きました。

宇宙一の夫の方が知っていたようなのですが、この方、69歳で横浜労災病院に勤めており、外来の診療もさることながら、講演もし、メールの相談を2000年から10万件近くこなされているという超人です。

1日20件くらいのペース、24時間以内に返信するという迅速な対応!

やはり話からするにとてもエネルギッシュな方。

常にメール相談の素晴らしさをみなさんに伝えておりました。とにかく人の役に立てる喜びを知って欲しいと。

69歳でメール相談にのる喜びを語れる方はなかなかいないと思います。

ポイントは直接でなければ医師は医療行為はしてはいけないことになっているようですが、最近遠隔診療なども認められてきたので、これからはメールでの対応が多くなるのではないかということ。

そして、メールでやることはcureではなくcareであることとおっしゃいました。

また、メール返信で気をつけてらっしゃることは枕として、正確なことはわかりませんが、大体わかりました。お辛い気持ち伝わってきました。という文言を入れるようです。

確かに、ほっとする響き。また、メール相談の後継者を探しているがなかなかいないのでAI開発もしているらしいのですが、9万件のメールをもとにかなり解析してくれて、的確な文章が打てるらしいのでした。これからのAIの動向も面白いなと思いました。

また、メールにはアドラー心理学も盛り込みつつやっているとのことでした。

アドラーとはオーストラリアの精神科医。どうすれば幸福になる?そのためにどう生きればよいかについて答えを明示しております。真に幸福になる鍵は勇気だと唱えており、勇気の定義が自分の人生を有益にしていくような内面的な働きということのようです。

メールでこちらから発する文言としてはありがとう、うれしい、助かるという勇気が高まる基本の言葉をできるだけ埋め込むこと。

→やはり言霊ですねぇ。

そして苦しみから抜け出す方法はただ一つ、他の人を喜ばせること。

→他人への奉仕、どこでも言われていることは同じですね。

今何ができるか考えて行動する楽観主義であれ。

→私たちには今この瞬間しか体験できないので、今であれば無限の可能性を自由に使えることができるんですねぇ。

そしてアドラーの名言。

不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。健全な人は、相手を変えようとせず、自分が変わる。重要なことは、何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。

こういった内容の添付もメールで送るようです。

素晴らしいですね!

メールは全く点数にもならないし、精神科医の一般的な責務からも外れており、本当に奉仕なんですよね。

勿論、当院もメール相談、受け付けております。いつでもどのようなご相談でもどうぞ!

来院された方にこれはお彼岸のお花ですねと指摘してもらいました。

花盗人さん、季節に合わせ、お彼岸のお花を作って頂いたのですね!

プロって凄いな。

最近宇宙一の夫とどの業界もプロがいて、その方々と話しているとかなり勉強になるねぇと話題になっておりました。

幾つになっても勉強ですね!とても楽しいです⭐︎

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