質問:- 女性 18歳
小学生の頃からイマジナリーフレンドと思われる存在が私の中にいました。会話していることを自覚したのが小学校五年生くらい、その相手が実在しないことに気がついたのは中学生になってからです。それ以来インターネットや本などでイマジナリーフレンドについて調べているのですが、それぞれの説明に食い違う点もあり混乱したため、こちらで正確なお答えをいただければと思いメールを送らせていただきました。

お聞きしたいことは、イマジナリーフレンドは人格として表に現れ解離性同一性障害のような状態になり得るのか、ということです。素人なので知識が浅く申し訳ないのですが、さまざまなところで解離性同一性障害の場合は記憶の共有はされないと聞きました。そうなると、記憶の共有がされていたならばそれは解離性同一性障害ではなく、何か別の状態ということになるのでしょうか。もしイマジナリーフレンドが人格として現れ振る舞うとしたら、そのイマジナリーフレンドが人格として振舞っているとき、自分自身の意識が裏ではたらき頭の中で(もしくは声に出してでも)会話することは不可能なのでしょうか。
私には複数のイマジナリーフレンド(全員人間です)がいますが、私の意識がある間に彼らのうちの一人と交代して、表に出たイマジナリーフレンドと頭の中で会話をすることは不可能でしょうか。私はたまにそのような状態になるのですが、もし不可能でしたら、私がたまになっているその状態について説明をお願いします。

私自身よく理解できていないので、質問内容が読みにくく、わかりにくくなってしまい大変失礼しました。ですがどうしても知りたいので、申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いします。

 

回答:メール頂きありがとうございます。ご相談大変嬉しく思います。
イマジナリーフレンドを自覚されていらっしゃるのですね。とても素敵なことかと思います。
ただ、-さんがおっしゃっているイマジナリーフレンドという言葉が何を指しているかを理解していなかったとしたら申し訳ありません。

さまざまなところで解離性同一性障害の場合は記憶の共有はされないと聞きました。
そうなると、記憶の共有がされていたならばそれは解離性同一性障害ではなく、何か別の状態ということになるのでしょうか。

解離性同一性障害の診断基準はDSM-5という世界的に使われている最新のマニュアルに照らし合わせてみると

A. 2つ以上のはっきりと区別されるパーソナリティ状態による同一性の破綻で、文化によっては憑依体験と記述。同一性の破綻とは、自己感覚や意志作用感の明らかな不連続を意味し、感情、行動、意識、記憶、知覚、認知、感覚運動機能の変容を伴う。
B.日々の出来事、重要な個人的情報、心的外傷的な出来事の想起についての空白の繰り返しであり、通常の物忘れでは説明がつかない。
という二つの特徴があります。
記憶の共有があるから解離性同一性障害ではないとは言えません。
Aでの感情、行動、意識、知覚、認知、感覚運動機能の変容があり、またBにあるような記憶の抜け落ちている時間があれば解離性同一性障害の診断となるかと思います。ですので

もしイマジナリーフレンドが人格として現れ振る舞うとしたら、そのイマジナリーフレンドが人格として振舞っているとき、自分自身の意識が裏ではたらき頭の中で(もしくは声に出してでも)会話することは不可能なのでしょうか。
私には複数のイマジナリーフレンド(全員人間です)がいますが、私の意識がある間に彼らのうちの一人と交代して、表に出たイマジナリーフレンドと頭の中で会話をすることは不可能でしょうか。私はたまにそのような状態になる

ということが、-さんが解離性同一性障害ではないという根拠にはならないので、その状態がなんであるのかを説明したり、-さんが解離性同一性障害であるのかどうかを判断するのは現時点では難しいです。
ですが解離性同一性障害か否かということは置いておいて、いまの症状や状態から推察するに-さんがとても辛い思いをされたのではないかと感じました。
そんな中イマジナリーフレンド達は-さんを守ってくれるよき理解者達ですよね。その方達と会話もできるということでしたら色んなことが話し合えてラッキーかもしれません。
-さんが-さんらしく魂を輝かせて生きることを心よりお祈りしております。