夏のような日差しの中、
デイケアにはお二人の方にお集まりいただきました。
初参加の方がお一人いらっしゃり、フレッシュな顔ぶれの中、少し緊張しながらも和やかにデイケアはスタートいたしました。

連句では電車の中で見た光景、飼っているペットの話についての句を詠んでいただいた後、
この日はスタッフも含め、初対面が多かったため、簡単な自己紹介の時間もとらせていただきました。

続いては当事者研究の時間です。
一つ目は「嫌なことって時効があるの?」。
発表者さんは、嫌なことをよく覚えている傾向にあり、時々思い出しては辛い気持ちになってしまうそうです。
でも、そもそも何年も前のことを思い出すことに何の意味があるのだろう、と疑問が生まれたところから、
「例えば5年という期限を設けて、5年経ったらそのことはもう考えない、忘れる、という風に自分で決めてしまえば楽になるのではないか……」という“時効“という考えに行き着いたとのことです。

そこで、“時効“をヒントに、嫌なことを忘れる工夫、思い出したりせずに前向きに生きるコツについてのアイデアをそれぞれ出し合ったところ、
嫌なことを思い出さないようにと思っていると、逆に思い出してしまうので、「嫌だった」という部分だけ抜いて、ただの出来事として記憶するようにしている、という工夫も。

その後、過去のことを思い出さずに前向きに生活するコツは何だろう、という話になったところ、
無理に今を変えようとせず、もし今動く気がしないなら、“今はその時じゃない“と考えて、できるだけ自然体でいた方が良いと思う、というご意見。
この意見には発表者さんも「なるほど!」という反応で、
どこかで“前向きに生活しなければ!“と力が入っていたかもしれない。頑張ろうと思い過ぎず、もっと肩の力を抜いて、さりげなく頑張る感じがいいですね!
とおっしゃっていました。

このお話の中では、「自分に合う頑張り方を見つける」という言葉も出てきました。
「しなくてはならない」というものはなく、自分の体や心の声をよく聞いて、自分に合うものを探すことが、前向きに生きるコツなのかもしれませんね。

二つ目の当事者研究は、「自分て何なんだろう」。こちらは少し短めの時間で行いました。
発表者さんは、自分が思う自分と他人から見た自分は違うけれど、では何が自分なんだろう、という疑問を語ってくださいました。
ただ、「これが自分だ!」というのを決めたい訳ではなく、ずっと探していくのかなあ、と漠然と思われているとのこと。

参加者さんからは、“類は友を呼ぶ“、“自分を移す鑑“という言葉があるように、確固たる自分というものはなくて、相対的なものなのかもしれませんね、というご意見をいただきました。
発表者さんが「ずっと探していくのかなあ」とおっしゃったように、この問いとは今後も長いお付き合いになるのかもしれません。
今日参加されていない方の意見も今後聞いてみたいですね!と、今回の研究をしめくくりました。

本日は時間の都合で週替わりプログラムは行いませんでしたが、
少ない人数ということもあり、ご参加いただいた方皆さんの当事者研究を行い、皆さんのお考えをじっくりと聞かせていただくことができました!
次回6/7(火)デイケアの週替わりプログラムは絵月記です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

精神保健福祉士

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